幼稚園生

2/2
41人が本棚に入れています
本棚に追加
/102ページ
アタシが行ってた幼稚園は、お寺がある幼稚園で、園長先生が住職をしている。 組はもも組・ばら組・ゆり組の3学年になっていた。 年長がゆり組だ。 アタシはどういう訳か、ばら組から入園した。 その時出来た友達の一人に猫を2匹もらったのを覚えている。 1匹は白い猫。1匹は黒い猫。 この2匹の猫もまた、未来のアタシ達を支える家族となる。 そして幼稚園で出会った友達は、これからのアタシの人生をいい方向に、そして悪い方向に変えていく存在となる。 幼稚園の記憶はほとんどない。 曖昧すぎる記憶もたくさんある。 自分がどんな子だったのか、自分では分からない。 しかし、幼稚園を卒園する時にもらった本を読むと母のコメントにこう書いてある。 「智子、卒園おめでとう。4人兄弟の中で一番のママっ子で、甘えん坊で、泣き虫だった智子だけど、この〇〇幼稚園に入って、友達と毎日楽しく遊んで、2年間の間でとてもお姉ちゃんらしくなったような気がします。小学校に行っても、沢山のお友達と仲良く楽しい毎日が過ごせるように頑張ってね。」と…。
/102ページ

最初のコメントを投稿しよう!