4人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
「よぅ…こっち、こっち…」
出てすぐ陽一に呼び止められる。
(こいつ本当に待っててくれたんだな…。俺なら置いていったかも知れないのに…)
独りは嫌だけど、人と一緒にいるのも怖い…。会ったばかりで信用できるか?たとえ信用しても、あの時みたいに…
「…ぉぃ。おい!正人、大丈夫か?大丈夫な訳ないか…」
陽一が心配そうな顔をしながら近づいてくる。
「あぁ、大丈夫…」
もちろん、大丈夫なわけがない。俺はヒキだぞ?部屋から出られない男だぞ?
最初のコメントを投稿しよう!