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市川君について歩く。
「何か欲しいものでもあるの?」
割と無口な市川君が、口を開いた。
「え?何で?特に。」
質問の意図も理解せず、言葉を発してしまったことに後悔した。
「ふ~ん。じゃあ借金とか?」
しまった!と思っても遅く、どう弁解しようか考えていると、市川君が急に足を止めた。
「ここだよ。」
そこはこの辺にこんな建物あったのか?と思うほどの大豪邸だった。
「すっごい・・・。」
私はその大きな建物を前に立ち尽くしていた。
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