少年

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まだ、外は真夜中で真っ暗闇。3月に入るといえどまだまだ肌寒い頃である。 少年はふと目が覚めて、布団を出て用を足しに向かっていた所だった。 廊下を歩くとギシギシと床が軋む。 途中、月明かりに誘われて内庭に腰掛けた。 すると、暗闇の中でモゾモゾとうごめくなにかが視界に移り、思わず息を止めた。 月の灯りを頼りに、じっと目を凝らしてみると、人が倒れていた。 それも、どこから来たのか、少年の住む家の内庭に。
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