4人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
まだ、外は真夜中で真っ暗闇。3月に入るといえどまだまだ肌寒い頃である。
少年はふと目が覚めて、布団を出て用を足しに向かっていた所だった。
廊下を歩くとギシギシと床が軋む。
途中、月明かりに誘われて内庭に腰掛けた。
すると、暗闇の中でモゾモゾとうごめくなにかが視界に移り、思わず息を止めた。
月の灯りを頼りに、じっと目を凝らしてみると、人が倒れていた。
それも、どこから来たのか、少年の住む家の内庭に。
最初のコメントを投稿しよう!