夜と夜明けの間で

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 近藤は、それを聞いて少し動揺した。 綱道は、自分も、この者の本当の名を知りませんと言った。 これ以外に、昔から名を言わなかったという。 その前の事もいろいろ知らないことが多いが、今まで、仕事は、きっちりこなし、すごい実績を誇り、信頼は置けるものだと言われた。  近藤は、考えた末、侑を受け入れることにした。 綱道には、侑は、普通の隊士と同じ扱いをしてくれて構わないと言われた。 「女性に、そんなきついことは…。」 「いえ、いいんです。隊士の人たちに女だと気づかれないためにも、そうしてください。俺は、頑張りますから。」 「そ、そうか…。」  そして、侑は新撰組の入隊した。 平隊士の前に、先に、上に立つ者に顔見せになった。 そして、綱道山からの紹介でも、今は、まだ信頼できないという感じだった。 羅刹の事も知っているということで、変な動きをしたら、すぐに斬ると全員の意見が一致していた。  それを、受け入れ配属は監察になった。 だが、要請があればいつでも戦場に出ることになっていた。  信頼を得られるまでは、平隊士への紹介はしないでおくことになった。 そして、観察のほうでも必ず、誰かに見張られている形となっていた。
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