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燃える山の中。
転んでいる女に手を差し延べる男。
『さぁ お行きなさい。
私の事は、構わず』
差し延ばされた手を取ろうとしない。
『置いては行けません! さぁ一緒に参りましょう!』
『追ってが来ます。 私なら大丈夫 どうにかなります。
貴方は、そうも行きません』
男は、女を抱える。
『嫌です! 決めたのです。 貴女を暗闇から連れてと…………光が照らす遠くへ行くと… 新たな国をきづきあげると!』
女は、悲しい顔をし微笑む。懐から何かを取出し渡す。
『私の代わりに…お持ち下さい 大事にしてください。』
『!!?』
男に握らせる。
『私もそれと対になるものを大切にします。
人は、 形をかえれどまた巡り会います。 その種は、
始まりの種。
育てば また私達は、会える。 また時………!!?』
その時。
遠くで人影が見えた。
男は、とても とても 悲しみ…悔しみ 女から貰った袋を懐へと終い。
女を力一杯抱きしめ 走り去った。
それが 終わりじゃなく
始まり。
長い 長い時間をかけて育った木は、何処へ?
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