゜ 現世 。

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チュン。 チュン。 『おはようございます 小太郎御祖父様』 『おはよう 春志(ハルユキ) 今日は、寒いな 』 『はい。まだ1月ですから』 『風邪をひかぬよう。しっかり食べて寝るのだぞ』 曾祖父は、厳しい人なのだ。 今は、普通に見えるが言葉遣い。礼の角度等がなっていないとよく怒られる。 皆でごはんを食べて 各自行動する。 僕は、離れの自分の家へと戻り。 部屋から見える景色の絵を描く 僕の部屋からは、 藤桜が見え町並みも見える。 とても見晴らしのよい部屋だ。 小太郎御祖父様が僕の絵を気に入り。 特別に作ってもらった本家とは、違う離れの家だ。 そこで僕は、暮らしている チリリン! 『はい。』 〔若様。 そろそろ 学校へ行く時間です〕 備え付けの電話で使用人から電話がきた。 食事とか用事があると使用人か家族から連絡がくるようになってるのだ。 『すぐに行きます』 正直 若様。 春志様。 春志坊ちゃん。 等と呼ばれるのは、好きじゃない。 制服に着替え身支度を整え 玄関へ向かう。 いつも玄関には、 見送りの使用人しかいないのに 家族の皆がいる。 『あれ? 今日何かありましたっけ?』 父『お前… 今日のこと忘れてたな』 父 水土戸 じん太 36歳 小太郎おじい様の後を継ぎ政治家をしている。 母『ハル。 今日は、 皆 出ていく日よ 母さん達は、一週間くらいで帰ってこれるけど… 小太郎おじい様は、一ケ月くらい帰って来ないわ』 母 水土戸 真理子 36歳 父の秘書をしている。
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