禁断の扉への抵抗

9/11
340人が本棚に入れています
本棚に追加
/179ページ
…… 『ごめんね…。夢中だったから、ゴム着けれなかった。』 『大丈夫だよ…。今日は安全な日だから…。謝らないで。安い女と同じにされたくない』 その日だけだと思っていたのに、女のプライドなのか 愛情の無い 性欲処理だけの女扱いされたくなくて、思わず口にしてしまった 『違う!そうじゃない!もし、出来てても俺はこの手に毎日抱けないし…。もし下ろす事になったら、お前の体を傷つけるから…。俺の知らない所で俺のせいで…。俺の一方的な想いのせいで…。』 彼の優しさや温かさは解っていた 解っていたから この後も関係を持ち続けてしまった この夜限りの筈だったのに…。 『うん…。ありがとう…。』 『それは俺のセリフだよ…。どれだけ俺が今幸せか解らないだろ?』
/179ページ

最初のコメントを投稿しよう!