序章 その1

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颯は状況を把握すべく回りを見渡した。 自分の目の前には、身長130CM前半ぐらいの少女(幼女?)が涙を浮かべ混乱していた。 少女には微弱だが魔力があることに気づく颯。 ならば魔法使いという可能性はあるかもしれない。 魔法使いではない可能性もないことはないのだが、ここが地球であれば誤解はないはずだ。 それよりも、何故こんなことになったかを思い返した。 ――――――――――――――― 静流が殺されたせいか、島が崩壊を始めた。 そして、颯の気力が戻る頃には、洞窟の穴が塞がれていた。 といっても『転移』があるので問題はない。 颯が『転移』を使おうとしたとき、足下に見たことのない魔法陣が描かれていて、その魔方陣に飲まれ、気づけば今の状況、というわけだ。 ――――――――――――――― しかし、気になる点がいくつかある。
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