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颯が見た魔方陣が初めて見るものだったことだ。
アレンジであったとしても、颯はその魔方陣がなんであるかはわかるつもりだ。
何故なら、どんな魔方陣であれ、元の魔方陣から本質が外れるものを描けば発動しないからである。
例えば、颯をここに移動させた魔方陣が転移系の魔方陣であるなら、転移系の魔方陣の本質から外れれば、その魔方陣は機能しないはず。
だが、その本質が全く見たことも感じたこともなかった。
とりあえず自己紹介から始めることにしよう。
そして、気になることは後から嫌でもわかるはず。
そう結論をつけると、まずは自分から名のることにした。
颯「俺の名前は颯。音無 颯だ。君は?」
これが颯と少女の物語の始まりであった。
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