序章 その2

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待ちに待った2年生の春。 この日は、自分と一生涯を過ごすことになる使い魔を召喚する日である。 生徒たちは1人ずつ使い魔を召喚を行っている。 そして、自分と仲の良い友人2人は既に召喚を終えていた。 先生「もう全員召喚を終えたか?」 回りは生徒と使い魔だらけ。 生徒たちは自分たちのタイミングで召喚を行っているので、正直、声に出して確認するしかない。 ???「えーと……私がまだ……です」 先生「そうか。頑張れよ!」 魔方陣の前まで歩み寄る。 バクバクと心臓の鼓動が高鳴る。 回りの声は一切聞こえない。 ただ静かに心に浮かんだ呪文を唱える。 ???「我は天を統べるもの。我は天を統べるべきもの。我が天の声に、力に応え、姿を表せ」 瞬間、膨大な量の魔力が渦巻く。 まるで台風のように魔力が集束する。
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