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この時代に知ってる人なんて
いないし…
ってか、いる訳ないし!!
どうしよぉ。
「…オ!美桜!」
『は、はい!!』
「実は……
俺も妖(アヤカシ)が見えるのだ。ぼんやりだが…」
『そぉなの?初めて見える人に逢った!』
「そうなのか?
この時代には、"陰陽師"と言ってな、妖退治の専門家がいる。
そやつらの半分くらいは、妖が見えるぞ」
―陰陽師
聞いたことある。
平安時代にいた妖怪を退治する人たちだよね。
「話を続けるぞ。
ここには陰陽師の中で一番霊力のあると言われている、安倍 晴明(アベノ セイメイ)に結界を張ってもらっている。
だから妖は入ってこられない。だから!その…
居たいだけいてもらっても…か、かまわないぞっ」
顔を真っ赤に染める。
あっ照れてる。
この人なりの優しさなんだろうなぁ。
『ありがとう』
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