404人が本棚に入れています
本棚に追加
「もーわかった。」
さっきよりも柔らかく聞こえるタッチャンの声にチラリと顔を上げたら
にっこり笑いながら何でか頭を撫でられた。
──その手はじんとは又全然違うけど、凄く優しくて落ち着く‥
タッチャンはちっこい時から一緒にいつも居て
全てを受けとめてくれるオレの昔からの居場所。
「‥ごめん。
心配してくれてんだよね‥オレのこと。」
「いいよ。かめがちゃんと自分で考えてその場所に立ってるんなら、“別れろ”なんて言わない。」
──‥はぁうぅぅ!!
タッチャン!!!
やっぱりタッチャンはタッチャンだっ
ツンデレでいっつもオレの事虫けら見るみたいな冷たい目で見下したり
グサッとくるよーな言葉平気で投げつけてくるけど、いつだって肝心な時は優しくって、いつだって味方になってくれんだっっ
だって、幼稚園の時オレがいじめられてたら
“かめをいじめて楽しんでいいのはオレだけなんらからな!!”
って、幼稚園のガキ大将にライダーキックしてくれたし‥──
「かめ。レジ混んできてハゲが大変そーだから俺行ってくるから‥
その不細工な泣き顔どーにかしといてね♪」
「‥ふぇ?」
“ぶさいくななきがお”??
自分の手で顔を触ってみたら涙が流れていて、どうやらかなりの量の鼻水まで出ていたみたい。
‥‥ぶさいくな‥‥
‥‥。
知ってるしっっ
別にイケメンだなんて思ってた訳じゃねーしっ
イケメンぶる事は多少‥多々あるけど自分がちょっと不細工なのは自覚くらいしてるしっ
じんにも“かめブース!きゃははっ”とかって酔っ払たら言われた事あるしっ‥
くそ‥
不細工の気持ちなんてイケメン達には分かんないんだぁぁぁぁぁ───(泣)
、
最初のコメントを投稿しよう!