2.目覚め

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「またアイツの所だろ。…ったく」 「嫉妬であるか」 「そうじゃねえよ!!」 物凄い気迫でリュクレールに詰め寄る。 だが同時に図星であることがわかる。 制止の言葉をかけ続け、ようやく離れてくれはしたものの、目線が怖い。 「い、今から微調整を行うのであるが…。見てみるであるか?」 「おう。暇だから付き合ってやる」 などと悪態をつきながらも、ふたりは奥へと消えた。 実験用の台には人が眠っていた。 いや、実際には死んではいるのだがそれにしては顔色がいい。 まるでたった今死んだような。 「おや、リュクレール。実験再開ですかァ?」 気だるそうな声をあげる。 ソファーにどっかと座っているのはエターナル。 不気味な笑みを浮かべながらこちらを見ている。 「まあそんなところである。瑠璃、先程の原動力を」 「はいはい」 袋から乱暴に原動力をばら蒔く。 どれも市民宝石から奪ったものだ。中には学園生徒のものもあるかもしれないが。 「ふむ、これだけあれば十分である。…二人とも、危ないから下がるである」 巻き込まれる、と付け足し、二人を壁まで下げた。 「では、いくである」 突如として部屋に目映い光が突っ走る。 何が起こっているのかもわからない。 ただその場で目を塞ぐだけ。 その選択が強いられた。  
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