2.目覚め

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「成功…である」 ふう、とリュクレールは息をつく。 「成功ってどこが…」 そういいかけた途端、死んだはずの人の目が開いた。 僅かではあるがこちらを見ている。 「うわ、見てやがる………」 ぞく、と背筋が凍りつく。 この得体の知れない感覚はなんだろう。 蛇に睨まれたような、そんな感覚。 「仲間、の出来上がりですねぇ。ヒヒッ」 嬉しそうにエターナルは人を見た。 状況を把握できていない人は声を発した。 「ここは………?」 「私の研究室である。気分はどうであるか?」 「……………」 まだ飲み込めていないらしい。 天井をじっと見つめていた。 「名はわかるであるか?」 酷く優しい声で促す。 黙っていた彼だったが口を開いた。 「僕はセシリア。………セレスタイン家の騎士だ」  
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