想い、重い

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「俺なら、敢えて言いませんね」 「えっ、なんでなんで?」 「いや、気付けよそんくらいって思っちゃうよね」 「えー!じゃあ“私の事好き?”って聞かれたらっ?」 「あ~…、もうアウトだわ 聞いちゃう時点で冷めますわ」 「うわっ、冷たい! ミナ超冷たいよそれっ!」 ぱたん 雑誌を閉じて、横になる。 ミナは冷たいなって 思いながら目閉じて、考える おれなら?…なんてバカな事 「朝陽さんはね、純粋過ぎますって」 「うぇ~?」 「んふふっ なんすか“うぇ~”って」 「え~って言ったの!もうっ」 ミナの高い声を聞きながら 少しだけ痛む胸を押さえた。 .
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