493人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
「俺なら、敢えて言いませんね」
「えっ、なんでなんで?」
「いや、気付けよそんくらいって思っちゃうよね」
「えー!じゃあ“私の事好き?”って聞かれたらっ?」
「あ~…、もうアウトだわ
聞いちゃう時点で冷めますわ」
「うわっ、冷たい!
ミナ超冷たいよそれっ!」
ぱたん
雑誌を閉じて、横になる。
ミナは冷たいなって
思いながら目閉じて、考える
おれなら?…なんてバカな事
「朝陽さんはね、純粋過ぎますって」
「うぇ~?」
「んふふっ
なんすか“うぇ~”って」
「え~って言ったの!もうっ」
ミナの高い声を聞きながら
少しだけ痛む胸を押さえた。
.
最初のコメントを投稿しよう!