誰かの為に生きる世界

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時間になり、沙姫が公園に姿を見せた。 「早いじゃないの」 「まあな、5分前行動は普通だろ?」 光太郎はベンチから立ち上がりながら周囲を見回す。 「用件は?ーーって、聞くまでもないか」 「お父さんを怪我させたの?」 「ああ、そうだ」 光太郎は迷わずに頷く。 「そう……」 沙姫はティアラを展開する。 そしてティアラの先端を光太郎に向ける。 「あんたにもお父さんと同様の怪我を負ってもらうから」 「それ以上の怪我は普通にしたんだけどな」 光太郎はアームズの木刀にカードを入れる。 木刀を黒い刀ーー七支刀ーーに変える。
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