754人が本棚に入れています
本棚に追加
/430ページ
沙姫は七支刀を受け止めずに後ろに跳んでかわした。
その際にピンク色の光球を放った。
「チッ!!」
光太郎は七支刀を振り回して、それを掻き消す。
「何か言いなさいよ!!」
沙姫の叫びは虚しく響くのみで光太郎に答える様子は見受けられない。
光太郎は〝原罪〟を発動させて、黒い光の津波を起こした。
それを寸でのところで上に飛んでかわす事に成功するが、光太郎も〝虚空〟を使って宙を闊歩していた。
沙姫が気付くよりも早くに光太郎のショートフックが腹筋に叩き込まれた。
軽い呻きをあげながら地面に落下していく。
最後の力を振り絞ってか、落下はとても緩やかであった。
最初のコメントを投稿しよう!