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見渡す限り闇に覆われた世界に人影があった。
「首尾は上々かい?」
「何とかね」
そこにはミクトリアンとチェルノボーグの姿があった。
2人の足下には街が広がっていた。
その街は『魔法少女☆ミラクル』のものであった。
「皇光太郎は計算通りに動いてくれる」
「けど、上村沙姫との決別は計算外じゃないのかしら?」
「予想の範囲内だ。多少時間は遅れるが
」
「随分と彼を買ってるわね」
「モート、ディグリー、アンラマユを撃破したんだ。買わない方がおかしい」
それらの実力は折り紙つきである。
ディグリーやアンラマユに関して言えば連戦からだ。
だから、チェルノボーグは皇光太郎を認める。
彼はこういう状況下でこそ輝ける人間だ。
「計画には今の状況は危うくないかい?」
「心配ない。皇光太郎ならば成し得てくれるはずだ」
チェルノボーグは一呼吸をおいて、こう続けるのだった。
「彼はいずれ〝世界の化身〟になれるだろう……」
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