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“信じたくないのは解ります。
ですが、これが現実なんです。”
麗の手術をしてくれていた先生の言葉が
俺を現実に引き戻して、
絶望に俺を突き落とす。
霊安室に運ばれ、
固いベッドの上に
横たわりに白い布を
一枚かけられ
眠る愛しい恋人が
あまりに美しかった。
「玲汰、我慢しなくていいんだぜ?」
流鬼が俺に言う。
麗の顔があまりに綺麗で、
いつもの寝顔そのままで、
今にも目を開けてくれるんじゃないかって、
俺は何処かで
期待していたんだ。
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