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「ハァハァハァ…」
真っ暗な街を満月が照らす夜
一人の少女が息を切らしながら、何かから逃げるように走っていた。
「ハァハァハァハァ」
すると突然少女の後ろから黒い影が現れ、少女に覆いかぶさった。
「キャーーーーーーーー」
少女は大きな声で叫んだが、影は少女に覆いかぶさることはなく、目の前で静止していた。
「まったく…こんな小さな女の子まで狙うとは……君、怪我はない?」
「は、はい!」
そこには、藍色の髪、真紅の眼、スラッとした体つきの青年が立っていた。
「君、早くここから逃げた方がいいよ。もうすぐ動き出すから」
と青年がいうと少女は走って闇の中へと消えていった。
すると…
「ギャ------!!!」
影が動きだし青年に襲いかかった。
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