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ガチャ…
「あの…どちら様で…」
ビュン!
「うぇ!?」
ドアを開け誰かを聞こうとした途端に何かが一瞬で家に入って来た。慌ててリビングに行くと…
「サラた~ん!心配したよ~!はぐれたらダメだってお散歩行く前に言ったでしょ?会いたかったんだからね!」
金髪で白衣そしてメガネといういかにも「私がハカセです」と言いそうな出で立ち(金髪は関係ないかもしれない)の若い…と思う女性が自称マイロイドのサラリちゃんに、ほお擦りをしていた。
「ハカセー…ごめんなさいです…」
「いいよー!許しちゃうよ!こんなかわいいマイロを許さないなんてありえないっしょー!?」
どうやらサラリちゃんが言ってるハカセとはこの人の事らしい
「おお!君がうちのサラたんを家に入れてくれた少年かい?」
10分後ようやく気付いたか、こちらを向いて右手を軽く挙げ挨拶のポーズ
「はい…そうですが」
「いやぁ~ありがとね~!サラたんが見つからなかったら死んじゃう所だったよ~!」
「ハカセ…死んじゃ嫌なのです…」
「大丈夫だよ~サラたんの為なら100年生きる事だって苦じゃないさ!」
「わ~い!ハカセだぁ~い好き~!」
「あぁ~サラた~ん!」
サラリちゃんの横槍でまたもスキンシップタイム
「あの…スキンシップするのもいいですけど、家に帰ってからでもいいのでは?」
「何言ってんのさー!今ここでやらなきゃ感動が薄れるでしょーが!感動がっ!」
「…」
「(あら?ちょいとばかし冗談が過ぎたかな?)」
「確かにそうですね…でもなぁ…ここ僕の家だし…」
「(って本気にしてる!?)いやいやいや!嘘だよ?今の冗談だよ!?」
「あ、そうなんですか?」
「冗談が通じないとはね…まぁそれはさておき、話は聞いたよ。君が最後の最後でサラたんを助けてくれたんだってね?」
「まぁ…家に入れてあげただけですが…」
「照れるでないぞ!少年!」
「照れてませんが…」
「とにかく!こんな命の恩人にの何もしないなんて科学者Dr,ランプのプライドが許さないのさ!今から研究所に来てもらえないかな?お礼がしたいんだ」
「いいですが落ち着いてから行きましょう。ランプさんさっきから狂喜乱舞し過ぎですから」
ゴン!
「アウチッ!」
「それは乱舞(ランブ)!苦しすぎる!私は忙しいんだから休みなしで行くよ!
「…はい(なにもあんな分厚い本で叩かなくても…それによく考えたら逆切れ…)」
この人に早くも不安を感じつつ僕はハカセの研究所に行く事となった
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