~第一章~

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「高校か~、なんとなくは考えてるんだけど、まだあんまり言いたくないんだよね」 「えっ!教えてよ。やっぱり桜高とか?」 桜高は県内でもトップクラスの進学校である 「いや、実は俺、黒高に進学しようと思ってんだ」 黒高は学力的に普通レベルであり、弟の学力からすると点数を半分にしても受かりそうな学校である 「俺は高校時代は野球に捧げたいんだよ。甲子園にいけるのは高校時代だけだからな」 黒高は3年連続甲子園に出場している野球の名門校で、さらに、去年の夏は一年生エースの鈴木を擁して、甲子園ベスト4まで進んでいる
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