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スバルがトイレから戻ると、そこには弟ではなく父親がそこにいた
母親はオカルト系の番組が苦手なので、もう夢の中へ旅立っている
テレビはちょうど宇宙人特集から幽霊特集に移るところだった
「幽霊か、俺、幽霊だけは何となく信じられねぇんだよな」
すると父親が焼き魚を食べながら
「いや、幽霊はいるよ」
と妙に自信たっぷりに言った
スバルの父親はタクシーの運転手をしている
「夏真っ盛りの夜だったんだけど、夜も遅くなって、もう帰ろうかと思って運転してたわけよ」
父親は行儀悪く箸でスバルをさしながら続けた
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