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千歳の身支度が終わる頃にはもう弁当はとっくに作り終わっていた。
二人で朝食を食べる。
「なんかこうしてると新婚さんみたいだね~!」
「作業がまるで真逆だけどな。」
いつもと変わらない朝の時間を過ごして、もう出る時間である現在6時5分。
「そろそろ出るぞ。」
「は~い!!」
クルクルと回りながら宿泊カバンを振り回して登場。
ろうかにある本棚にぶつけて本を落とす。
その本があろうことか俺の足の甲にあたる。
「っ………!!!」
このなんとも言えない痛み。
しかもかなり厚い本を落としたため余計痛い。
「ご、ごめんなさい…。」
学校まで自転車で送る間、後部座席で謝罪の言葉が永遠と続いたのは言うまでもない。
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