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図書室を出た瞬間の夏独特のムワッとした風を感じながら、駐輪場へ向かった。
千歳が大きな声で夏をテーマにした歌を次々に歌っていると、部活帰りの下級生にクスクスと笑われた。
とりあえず、口を閉じろお前は。
「あっ!!」
「何?」
「部室にスパイク忘れてきちゃった。」
きっと夜の自主練の時に使うのだろう。
仕方がないので少し遠い陸上部の部室まで足を運ぶことにした。
「アイスたべたーい!!」
「帰りにサーティワンでも行くか。」
「ぃやったー!!」
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