9人が本棚に入れています
本棚に追加
雨で霞んだ視界に映る人影が
やがて眼で
認識できるようにまでなると
そこに現れた人物に
本当に心臓が
飛び出そうになった。
ライ
「こんなところで何を!?」
ニーア
「ずっと待ってたのよ~」
こちらの心境など、
気にする素振りなど
何一つ見せずに
変に間延びした声で
返事を返したのは
まぎれもなくニーアであった。
全身雨でびしょびしょになっている姿を見ると、言ってることはほんとのようだ。
ニーア
「あたしも連れてって。
迷惑はかけないし、
自分のことは自分でやるから。
それに、家を飛び出してこんなところまで来てたらもう帰れないでしょ?」
最初のコメントを投稿しよう!