第2章 旅立ち

6/8
前へ
/31ページ
次へ
雨で霞んだ視界に映る人影が やがて眼で 認識できるようにまでなると そこに現れた人物に 本当に心臓が 飛び出そうになった。 ライ 「こんなところで何を!?」 ニーア 「ずっと待ってたのよ~」 こちらの心境など、 気にする素振りなど 何一つ見せずに 変に間延びした声で 返事を返したのは まぎれもなくニーアであった。 全身雨でびしょびしょになっている姿を見ると、言ってることはほんとのようだ。 ニーア 「あたしも連れてって。 迷惑はかけないし、 自分のことは自分でやるから。 それに、家を飛び出してこんなところまで来てたらもう帰れないでしょ?」
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加