第2章 旅立ち

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なんだか不思議な気分である。 僕は父にこのような 申し出をした時から 自分の命を投げうってでも 何かを変えたいと 強く望んでここにいる。 だがしかしどうだろうか、 今馬車の中には 新たに増えてしまったニーアが 楽しそうにワイワイと 誰これかまわず話を振る。 ある程度緊張感を持って 進んできた一行の空気は 彼女によって崩された。 傍から見たら旅行に行く 団体客のようなのだろう。 でも、こんな空気は 嫌いではなかった。 護りたい、これから先ずっと。 気持ちは変わる いい方向にも悪い方向にも。 強制的に持ち運ばれた 僕の大切な宝は 必ず持ち帰らなくてはならない。 気持ちは前へと揺らいだ。 やがて雨は上がり コルド樹海を目の前にした。
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