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その晩
父のこねで何とか
戦争の第一線で
戦わせてくれないかと頼んでみた。
突然の子の頼みに
両親は強く反対の意を示した。
それでもとそれでもと
自分の思いを交えながら
懇願するとようやく父は
調査兵団ならと了解した。
最後まで反対した母を
わが息子の決意の高さを示し
誇りであると
父が説得してくれた。
泣き崩れながら部屋に戻る
母の背中に
万感の思いが沸き上がる。
悲しませはしないと
この思いも胸に秘め、
父に礼を述べてから
寝支度を始めた。
それから、
出発の時はすぐ訪れる事となる。
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