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私が就職したのは、とある地方の公立病院。
一応ヘリポートもあり、地元では大きめな急性期病院である。
ここでは内科や外科をはじめ、色々な科があるので、『何科希望ですか?』と聞いてもらえると信じていた…。
入社式の日まで。
それを打ち砕かれたのは入社式直後の説明会。私の目の前にある茶封筒…
『〇〇病棟、〇〇〇〇(名前)』
私の夢は一瞬にして砕け散った…
とあるドラマの影響で救命救急は良いなとか、手術室看護師(通称オペ看)はかっこいいなとか、不純ではあるが新米は新米なりに夢と希望に胸を膨らませていた。
希望通りにはいかなくても、せめて希望を聞いてくれると信じていたのに…
そうして決まった、私の配属先。
総合診療科(略して総診)、内分泌・糖尿病科、神経内科、腎臓内科、皮膚科の混合病棟。
全く、どんな病棟かわからない…
先の見えない、私の看護師人生はこうしてスタートした。
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