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ついに王子様とご対面となったあたし達。
駅には着いたけど、とりあえず友達は草むらに、あたしは駅の横にある建物の壁に隠れて待つことにした。
友達とアイコンタクトをしていると、友達の様子が変わった。
もしかして来たのかな…と思うと同時に肩を軽く叩かれた。
「こんにちは。」
振り返るとそこには知らないオジサンがいた。
「誰ですか?」
「僕と約束した子だよね?」
「違いますけど。」
「そんなはずないよ…。だって今日この時間にここでって約束したんだから。」
「違いますから!」
あたしは強く返した。
「分かった。急に恥ずかしくなったんでしょ?メールだとあんなに大胆だったのに…うふふ。」
人の話聞いてくれないし、このオジサン気持ち悪い…。
そう思っているとオジサンに腕を掴まれた。
「ちょっ…離してよ!」
「約束してたとこ、行こう。そこで仲良く…うふふふ。」
「嫌だって言ってるでしょ…!」
必死に抵抗してみるも、大人の男には敵うはずもなく、腕を引っ張られた。
その時…――。
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