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Jan. 10/2xxx (Fri.)
天気:ウェザーは見えんがレザーは黒い
寝る前に部屋を点検したら、便所も風呂(ユニットバスじゃなくて個室のやつ)もしっかり二つずつあった。気付かなけりゃよかった。因みに、カメラは風呂にも便所にもベッドの真上にも。羞恥プレイかってんだマッドサイエンティストめ。
朝になって女の子が目を覚ました。
昨日放り込まれてからだいたい一日ずっと寝てたことになる。生きてるかスゲー不安だったぜ。
で、女の子が俺を見て初めて取ったリアクションが、
日本語で『ヘンタイ!!』&顔面右ストレート。
鼻血出なくてよかった。
なんとか落ち着かせて名前と出身を訊いたが、知らない、とのこと。
こめかみに針の痕があったし、何よりこんなとこに連れてこられてんだから、やっぱり記憶操作かなんかを受けてるんだと思う。
人種は、日本語使ってるって時点で日本人以外にありえない。
で、こっちが自己紹介を終えた辺りで覆面の職員が入ってきて、『一週間分の食事です』っつって、『ジャック・アレン大尉用』って書かれた一食セットの冷食を二十一セットと、『396号専用~一食一パック厳守~』って書かれた俺のよりやや質素な冷食を二十一セット、それとフジ食品の缶入り圧縮パンを段ボール五箱置いてった。
あと、去り際に『嗜好娯楽品は煙草、酒類以外なら極力用意致しますので』って言われたから、女性用の下着と服持ってこいって言ったら『貴方が?』って真面目な顔で言われた。殴っといた。
その後部屋の居間の方に戻ったら、服の前側を押さえながら拳と一緒に『服はないのか』みたいなことを訊かれた。服は頼んどいて正解だったらしい。……いや、間違いか?まあいい。
で、それ以外は特に何もなかった。服も昼飯時に届いた。飯は不味かった。
今日の夕食:和食セットB。和食なのに何故かハンバーグが入ってた。女の子のはライスと何か薬臭いよくわからない固形食。不味かったそうな。
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