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たくさんの子供たちで
にぎわっていたはずの公園。
今は、あたし一人しかいない。
静かな公園に、雨が降り落ちる音だけが響く。
呆然と、ベンチに座るあたしの頬を
雨か、涙か、分からないものが伝う。
なんて。
分かってる。分かってるよ。
あたしの鼻の横を、口元を、
流れ落ちていくのは
…あたしの目から、溢れてるものだって。
通り雨。
普段は嫌いなものだけど。
今は、今だけは。
感謝するよ。
涙を隠してくれるから。
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