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「ありがとうございます」
もちろん影夜はそれを受け取る。
「では、自分はこれで失礼しますね」
「うむ、また機会があればよろしく頼む」
左手にチョコがたくさん入った袋を持ち、右手を上に挙げ手を振りながら寺子屋を後にした。
その後、影夜は里の中心あたりにある商店が並んでいるその地域の中にある、八百屋の店主、御堂凱とその隣の魚屋の看板娘、渡辺絵里と談笑していた。
「しっかし、影夜君もモテモテだねぇ!袋いっぱいなんてよぉ!」
バンバンと影夜の背中を叩く凱。
それに苦笑を浮かべる影夜と絵里。
「ほぼ全てが寺子屋の生徒ですけどね…」
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