現実に飽き飽きした君へ

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君の背丈を10メートルほど越した大きな門をくぐると、目の前に素晴らしい光景が広がると思う(夢の国よりは少し劣るけどね)。 年中賑やかなパーティーを楽しむ見るも愉快な住人たちは、みんな君が夢の国へたどり着けることを応援しているんだ。 そうこうしている間にも、君は兎の被り物をした住民やリスみたく小さな住民に、たくさんのお菓子を貰ったようだね。 そろそろお腹も空いてきたことだろう。 食べてごらん。とても美味しいはずだから。 ただし、キャンディの包み紙はポケットの中に仕舞うこと。 マナーの守れない子供も、夢の国は歓迎してくれないよ。
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