それぞれの卒業

2/2
前へ
/11ページ
次へ
〇月〇日 □◇△□中学校卒業式 先生が「はい!廊下に整列して~」 整列をして体育館に向かう途中、胸の鼓動と共に、今までの事が頭をよぎる。 体育館について、1人ずつ名前を呼ばれ賞状をもらいにいく。 校歌を歌い、翼をくださいを歌う。 翼をくださいを歌い出した時には、ぼろぼろに泣いていた。 学園に戻り荷物をまとめる。あいりが走って来て私に抱き付く…「あけみ~迎えに来ちゃったよ😢どうしよう😢」泣きながら抱きしめあって、気を付けて帰れよ。目には涙を浮かばせ笑顔で帰って行った。 次は私だ… 担当の先生に呼ばれ、担任の先生が来てるよと言われる。 息を切らして、渡したい物があって…と言われた。 プレゼント? 「寺沢、プレゼントは後で開けるとして、頑張れ👊😆🎵」とエールを残し帰って行った。 結局、拓海とは話せなかったなぁ… 学園内に放送がかかる。 「寺沢あけみが学園を出ます。見送りに来る方は玄関まで……」 先生達に挨拶をして 玄関に行く…… 見送りに来てる人達の中に拓海が居ないかを探すが 姿がない…… 私は、涙を浮かべて 拓海……サヨウナラ… と心で…… 外に出て拓海の部屋の窓を見た…… 「あけみ~頑張れ~」 拓海の大きな声… お互いに泣きながら一生懸命笑顔を作り… 手をふる❗ ありがとう…拓海…… また…いつか… 会えたらその時は、もっと素直な自分でいたい。 私は、学園を去った後も手紙のやり取りは、暫くあったが… 拓海との恋は、青春の一ページとなり、二度と会うことはなかった。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加