木花大学議論研究会議事録より抜粋

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議長「本日は『男はみんな浮気するもの』という定義について考えてみたいと思います」 部員A「議長!」 議長「どうしました?」 部員A「そもそもなんですが、まず《浮気》の定義とは?」 部員B「」 書記「」 会計「」 議長「《浮気》の定義に関しては、議論すべき余地があるので、後日の議題とさせていただきます」 部員A「わかりました」 議長「では、意見のある方」 部員B「はい。では、まず【みんな】という点なのですが、全くモテる事がなく一生独身で過ごす場合があると思うのですが?」 部員C「その場合、もはや【男】として見られていないかもしれませんよ」 部員A「つまり、〈【男】=ある程度モテる〉〈全くモテない=【男】ではない〉と言うことか?」 部員C「そうですね。生物学的には【男】であっても、理論的には【男】ではないと言ってしまっても良いかもしれません」 部員D「極論で言えば、女性にとって、〈モテない=もはや人間ではない〉と言ってしまえますね」 部員A「…それは飛躍しすぎなんじゃないかな~?」 議長「…………」 部員B「……あのー、議長は何故泣いてるんですか?」 書記「馬鹿! 議長は〈彼女いない=年齢〉という、ある意味ストイックな人なんだぞ。今の議論で《理論上、自分が男ではない》という事に、心の敏感な部分が物凄く打ちのめされてしまったんだ!!」 部員B「!…議長…何かすみません…」 議長「……いや、いいんだ…いいんだ。気にしないでくれ」
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