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9月某日
そわそわ
もう何度時計を確認したでしょうか…
秒針の針が60回、時をを刻まなければ分針は動かないのに
…そうだ!琴でも弾いて落ち着こう
そして私は、船の模型を手に取ります
…私なにやってるんだろう
ガチャ
ドアの開く音
「さぁ入って」
マスターが帰ってきた
「ハイ!マスター!」
女の子の元気な声…
私の核の温度がぐんとあがり、ドキドキしてきました
そして…
「司、紹介するね、キミのお姉ちゃんの昴」
「ハジメマシテ♪昴オ姉チャン」
「昴、妹の司だよ」
「司、よろしくね」
私は平静を装いそう答えましたが、本当はオーバーヒート寸前です
私が落ち着かなかったのは、妹が今日やって来るからだったんです
司という名は私がつけさせてもらいました
妹というのも「友達」「姉か妹」「娘」の中から私の希望で妹に設定してもらいました
が、実際のところ「妹」より「娘」に近い存在かもしれません
「二人とも仲良くね」
「ハイ!」
「もちろんです♪」
こうして私に妹ができました
この時、私は
司の見本となるよう精進しなきゃ…そんな気持ちと、妹ができた喜びでいっぱいでした
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