読書の秋、スポーツの秋

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「ほらほら早く~」 ぐんぐん進む司、まさに底なしのスタミナだ 「…あれ?」 司がふと足を止める その視線の先には… 「…とんさんと」 「ネネさん…ですね」 向こうもこちらに気付き 「珍しい所で会いますね」 (コクコク) 補足しよう とんさんはとてもシャイな人であまり喋らない 基本的に会話は、マイロイドのネネさんを介して行われるのだ 「お参りに来たの?と申しております」 とネネさん 「いえ、ピクニック登山です」 と昴 「そうですか」 なんでもここは霊山で、お稲荷様を祀っているらしい 九尾の力を継いでいるネネさんは時折、こういった場所に赴き、お供えをするらしい 「皆様もよろしければ」 「はい、ご一緒させていただきます」 昴も神楽舞などをやるため神仏には関心がある こうしてピクニック登山から参拝登山へと予定が変わる 誰が言ったか「予定は未定」 うまいこと言ったもんだ
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