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「……賢明だな」
「っせぇよ」
部屋を出る前に反転して、男を睨み付ける。
「朝倉陽太、憶えとけ」
そう言って、今度こそ本当に部屋を出る。
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
家に帰って、父さんをスルーしてベッドに突っ込んだ俺は、ただひたすらに奇怪な声を発するしかなかった。
どうしようか。
どうすんのよ俺。
その場の勢いで"光来"って呼んじゃったし。
いや、問題はそこじゃなくて。
そこも問題なんだけどもさ。
どうやってあの堅物を黙らせるのかって方がよっぽど問題だよな。
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