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「恋か! 恋なんだな!?」
「うるせえオッサン」
当たらずとも遠からず、と言ったところか。
「んじゃさ、有言実行っつーか、絶対にやる、って決めて本当にやったこととかある?」
俺にとって。
俺にとってのそれは玖条光来の笑顔を見ることであり、玖条光来を笑顔にすることであり。
なんとしても達成したいことなワケで。
目の前のオッサンは、きっと茶化すことなく応援してくれるだろうから。
遠回しでも、俺のことを話そう。
「母さんを幸せにしてやれたことかな」
この中年は俺の想像の斜め上を行く存在だった。
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