秘密の…

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仕事中のある日、 隣の麻美さんにお昼を誘われた。 「秋華ちゃん、鯖味噌好き?」 「鯖味噌ですか?好きですよ。でも、いきなりどうしたんですか?」 「実は、今日のお昼はいつもの居酒屋に行こうと思って、予約してきたの。」 「あの居酒屋って、ランチやってたんですか?しかも予約って。」 「私もしらなかったんだけど、昨日飲みに行って知ったのよ。それで予約してきたの。」 「そうだったんですか!あのお店なら、絶対美味しいですよね♪」 「でしょう!!だから早く終わらせて食べに行こう!!」 「はい!!そうしましょう。」 人気の居酒屋のランチって事で、早くも並んでいる人がいたけど 麻美さんのお陰で、並ばずに店内に入れた。 目の前に出された鯖味噌定食は しっかり味がしみていて、美味しい。 「そういえば、中原君がボヤいてたよ。」 「中原さんが?何ですか?」 「秋華ちゃん、最近付き合い悪くなったって。飲みに誘っても断られたって。」 「そんな事ないですよ。中原さんに誘われる曜日が、月曜日とかが多くて。私、そんなにお酒強くないから、翌日仕事だと辛いんですよ…」 「本当にそれだけ~?」 「それだけですよ!!お酒が弱いのは、麻美さんだって知ってるでしょ?」 「ふう~ん。ま、秋華ちゃん、たまには中原君に付き合ってあげて。」 「今度は断らないように…します。」 どうしてですか? と、聞いてみようかと思ったけど止めておいた。 今度は、中原さんと飲みに行くか… 飲まされるのかな… 休みの前日がいいな… なんて思っていた。 昼休みも終わって、会社に戻った。
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