一章

5/31
前へ
/465ページ
次へ
ついでに女友達も少ない。 「『ケイは、見た目は良いのにな』って俺を慰めてくれた同僚は退職したよ」 同僚は、暴走族を取り締まる途中で事故に遭い、刑事を続けられなくなった。 今では、良き遊び友達であった。 「柊刑事ですね。最近、結婚すると聞きました」 「そうなんだよ。久し振りに会ったら、結婚するんだってはしゃいでた」 信号で止まった車の硝子越しを恋人同士か通り過ぎる。
/465ページ

最初のコメントを投稿しよう!

288人が本棚に入れています
本棚に追加