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ビルの中には、組織の幹部が十人居る。待機する突入班のことなづ知らずに仕事をしているのだ。
榎本隊長の合図で隊員は突撃し、抵抗する幹部達と争った。
「俺達は、勝利したと思ってたんだよ。あの利用者名簿を見るまでは」
検挙した幹部が所持していた利用者名簿には、会員の個人情報が連なっていた。
その数、千人以上。それらの会員達は、皆、『水鳥』の正体を知らなかった。
また、創設者とみられる人間が、調査の間に逃亡している。
結局、『水鳥』を壊滅することができていない。
そのため、特捜班は、現在も『水鳥』の創設者を追っている。
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