一章

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「なんですか、それ」 イサコも気づいて寄って来る。 「さあ。なんだろう?」 赤石は、ゆっくりと布を取る。 布の下には硝子箱がある。 硝子箱の中には喪服を着た金髪の幼児の人形が飾られていた。 奇妙なことに人形の両目は無く、顔を覆うように前髪が垂れている。 赤石は、鑑識に人形の画像を送った。 「奇妙ですね」 イサコが、怪訝な顔をする。 「眼が刳り抜かれている。こういうデザイン? まさか、噂の呪いの人形?」
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