一章

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他の人形に不自然な点はない。 棚に並べられた未開封のプラモやブリキ人形は市販のものだ。 奇妙奇天烈なのは、眼の無い人形だけであった。 「鑑識を手配しますか?」 イサコも人形を示して赤石に聞いた。 「今、連絡したよ。他に気になることがあるんだ」 赤石は、携帯を閉じる。 「人形以外にですか?」 「まあ、所持品問題」 赤石は、クローゼットや下駄箱を開いた。
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