十章

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「香苗さんは誰から宝石を譲り受けたんだろうか。そこは聞いてる?」 「香苗さんの旦那さんは、宝石商人だったそうです。数年前、青山で起きた飛行機墜落事故で亡くなった時に、遺書を入れた缶からあの宝石がふたつ出て来たらしいです」 「そうか。そのとき、香苗さんは宝石の意味を知ったんだ?」 「恐らく。それを聞いて私達もヘリで飛んだんです。桃磨君のお父さんにはヘリを飛ばす会社の社長さんがいるんですって」 「そういえば。二年前にも上空自衛隊をあっさり動かしてくれたっけ」
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