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「そうそう。あの時、海で遭難仕掛けたときに迎えに来てくれた自衛隊。あれも知り合いらしいです」
「いろんな知り合いがいると便利だな」
「そうですね。でも、驚きました。墓の骨壷に入れるなんて」
「恐らく、ビー玉と同じで、そこに入れておけば大丈夫だと考えたんじゃないかな。墓をひっくり返すのは誰でも気が引けるもんさ」
赤石は、車を止めた。
イサコの実家山村ホテルは、K地区にある。警視庁より、二十分ほどの場所だ。
「ありがとうございました。それと、これ! 遅れましたけど、義理チョコです」
「へ?」
「また、明日です」
イサコが、車を降りた後、助手席には小さな箱が置かれていた。
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