幼少期

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いつだったのか、ハッキリはしないけど、産まれてから何年かそこそこ広い間取りの団地に住んでいた。 その頃から、何処か消極的で活発に動き回り、ダメでも平気でぶつかっていく妹に子供ながらに引け目を感じていた。 その頃からすでに、駄目な兄、出来の良い妹という立場は父親の中では出来上がって居たと思う。 その頃子供ながらに好きな女の子がいて、相手もその頃僕が綺麗な容姿をしていたのもあり、その気があったのは今考えれば分かる事、だけど既に自分に劣等感をもっていた自分には、仲良しになってともそんなアピールも出来なかった。 その後一年だけだが、引っ越す前に小学校に通い、その時は周りともそれなりに仲良くして、体力が弱くてマラソンでかなり遅れてゴールしたりはあったけど、その後の学校での酷い事はされ無かった、 次の学校では遅れてゴールすれば、きもいと言われ皆でボコボコ、二度と学校来ない様に不快だからと言う理由でそうそれた‥もちろん傷つけるためにそれをきっちりと言われたし、実際にそうされたので。 それはまた後の話で、そう‥そんな普通の安定した日常は自分は続かないんだろね、父親の仕事の事情で引っ越す事が急に決まった。 仕方ない事だったけどあまりに急で‥その時、そうだった、初めて自力で親友みたいなのが出来て居て、寂し過ぎて、物凄く落ち込んだのを覚えてる。
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