101人が本棚に入れています
本棚に追加
/101ページ
「なに…?違うのか…?!」
面をくらったように答える男。
「お前…、よぅ覚えとけクソが。
俺は八城 銀司ちゃう。
そいつの弟の、
《八城 鉄》じゃボケぇ!
お前ら学校でやのォ、
拳とか刃物振り回して
危ないやろうがタコが!!」
「や、八城…鉄‥?」
「ケッ。
どいつもこいつも兄貴兄貴‥
うるさいんじゃハゲが!
いてまうぞカス!!」
こめかみを痙攣させて
吐き捨てるようにそう言い残し、
去っていく青年。
そう―――…。
彼の名は関西最強の称号を持つ男の[弟]、
《八城 鉄》。
関東制圧が出来なかった
兄によって、
現在の関東最強を倒すべく、
黒帝高校に転校させられたのだ。
ケンカもした事がない、
着る服は全て兄のお下がり、
趣味は掃除とマンガを読むこと、
生れつきの強運という、
ちょっと短気なただの高校生である。
最初のコメントを投稿しよう!